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by M-mo-do
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地球温暖化について考えさせられますね。

近頃のテレビで、地球温暖化や環境問題は間違いだという反論をしていた人がいましたが、一体どっちが正しいのでしょうね。 しかし、温暖化になればいろんなところで問題がでてきます。 企業努力でぜひともCO2の削減をがんばって欲しいですね。

<地球温暖化>3度超上昇で水不足さらに数億人 IPCC

 ブリュッセルで開催されていた国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第2作業部会は6日、地球温暖化が人類や生態系に与える影響を盛り込んだ報告書を採択し閉幕した。観測した90%以上の地点で温暖化の影響を受けていたほか、平均気温の上昇を90年に比べ2~3度までに抑えることができなければ、深刻な水不足に直面する人口が2020年ごろに数億人増えると予測している。

 報告書によると、観測の空白域だった途上国でも温暖化の影響に関する分析が進んだ。評価した2万9000件以上のデータの90%以上で温暖化の影響が確認された。

 同部会は2~3度の許容限度を超えて気温が上昇した場合に新たに起きる悪影響などについて議論。中緯度以下の地域や半乾燥地域で干ばつが増加して数億人が影響を受け、低緯度地域で穀物生産が低下する一方、中高緯度で逆に生産性が向上することを示した。また、海水面が上昇して沿岸部での洪水被害が毎年、最大数百万人に及ぶという。

 生態系への影響も深刻で、最大30%の種が絶滅の危機にひんし、サンゴのほとんどが白化。15~40%の生態系に悪影響が出る。その結果、これまで二酸化炭素を吸収していたと考えられていた陸域生態系が逆に放出するようになるという。

 会議は現地時間の5日に終える予定だったが、気温上昇幅の許容限度などの議論が紛糾し、翌6日の午後まで断続的に続いた。IPCCのパチャウリ議長は「今回明らかになった各地の影響を最も受けやすいのは貧しい人々だ。世界には彼らを救う責任がある」とまとめた。【山本建】

 ▽IPCC 1988年に設置された国連の組織。三つの作業部会に分かれ、第1は地球温暖化の進行の分析、第2は温暖化による影響、第3はその対策を協議する。報告書は5~6年おきに作成され、今回は4回目。第1作業部会は2月、21世紀末に地球の平均気温が最大で6・4度、海面は最大59センチ上昇するとの予測をまとめた。第3作業部会は4月30日~5月3日、バンコクで開かれる。

 ◇解説…許容限度1度の差で対応に違い

 国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」は、許容できる平均気温上昇の限度を1990年比で2度とした原案から、3度まで範囲を広げた。わずか1度の幅だが、二酸化炭素(CO2)排出量でみると、削減か増加でもよいのかという大きな違いをもたらす。

 最新の研究では、2度の上昇で抑えるには2050年のCO2排出量を00年に比べ30~60%削減しなければならない。だが、3度ならば10~60%増でも達成は可能になり、今後の温室効果ガス削減策に根本的な違いが出てくる。

 今回の決定には先進国と途上国の間の複雑な利害が反映されているが、経済発展で温室効果ガスの排出増が確実視されている中国などに有利といえそうだ。

 しかし、3度に抑える場合でも、途上国のCO2排出量が今の勢いで伸びると、50年には先進国の排出量をゼロにしなければ達成できない。国立環境研究所の甲斐沼美紀子温暖化対策評価研究室長は「大気中に放出されたCO2を減らすことは難しい。前倒しで対策を取る重要性に変わりはない」と警告する。
by M-mo-do | 2007-04-07 11:15 | 海外